アイスダービーは、ショートトラックで競輪や競馬のようなレース予想をし、お金を賭けるギャンブルです。アイスダービーでは「競氷」と表記しています。
済州は、韓国の中でも独自の自治権が与えられていることから、アメリカのラスベガスや中国のマカオのように、カジノなどのギャンブルが合法化されています。
アイスダービー社は、ここにウィンタースポーツを中心としたテーマパーク(アイスパーク)をつくり、その目玉の一つとして「競氷」を位置づけています。したがって、競輪のように耳に赤ペンを挟んだオジさんが予想紙を片手にうろついているといったイメージではなく、イギリスなどの競馬のようにアッパークラスの社交場といったイメージでもなく、家族連れがみんなで楽しめるような場所といったイメージを描いているようです。
この説明の中でも、ギャンブルと言うよりスポーツとしてのショートトラックの発展を目指していると強調していました。
韓国の中でも特に温暖なこの済州で、ウィンタースポーツのテーマパークが成功(人気とコストの両面で)するのかどうかは少し疑問なところですが、韓国でのショートトラックの人気を考えると、競氷そのものは大きな人気を呼ぶことでしょう。
また、プレゼンのなかで、収益自体は島内2割、海外を含めた島外を8割と見込んでいるとのことで、マカオなどは既にかなり乗り気だと説明されていました。投資を検討中の日本人も、数人が参加されていました。
さて、日本の国際競技力という視点からこの競氷を考えると、大きく2つの点でインパクトがあります。
1つは、韓国をはじめ世界の競技力が一気にアップします。「競氷に出場する選手は世界から集める」と説明されています。競氷がスタートすれば、選手はみなプロ化しますから、競技力向上は必然です。プロ選手がISUイベントに出ることに関しては、フィギュアの例を見る限り、ISUは反対しないでしょう(制限はつくかもしれませんが...)。オリンピックだって、まったく問題ありません(たとえば、競輪、サッカー、バスケ、テニス....)。日本としては、このレベルアップにどう対応するか、底辺拡大から、指導体制の確立まで根本的な対応を真剣に考えなければなりません。
2つめは、日本の選手が競氷に参加したいといった場合の対応です。選手の資格(アマとプロ)、従来のISU大会(ワールドカップ、世界選手権等)への代表選考方法と選考試合の見直しなど、これも時間をかけて、根本的なところから話し合う必要がありそうです。
2011年の競氷事業スタート(予定)に向けて、大局観をもって考えられるだけの情報収集と、国内の雰囲気作りが必要だと感じました。
■ショートトラックの公営競技化を推進/済州
1年中ウィンタースポーツを楽しめる「アイス・パーク」(鳥瞰図)の建設が済州道で進められることになった。この「アイス・パーク」にはショートトラック・スピードスケートのレースを競馬や競輪のような公営競技として行う世界唯一の「競氷場(アイス・リンク)」も併設される予定であることから、関心を集めている。(2008/11/04 13:50:59 朝鮮日報より抜粋)
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