会場に入ったときには、すでに福田本部長のプレゼンは終わっていて、内容を直接聞くことはできませんでしたが、報道によるとバンクーバー、ロンドンに向けて対策プロジェクトを発足させるとのこと。ロンドン対策はようやく世界並みのタイミングになってきたとはいえ、これからバンクーバー対策というのはまだまだかなり後手に回っています。
これまでのところ、JOC(わが国)のオリンピック強化は、どうしても夏がメインで、夏のオリンピックが終わってから「さぁ、冬だ」という感じで対策がはじまります。冬のオリンピックは、夏のオリンピックからおよそ1年半後に開催され、日本の年度からいくと、翌年度の開催となります。これは、お金という面で考えると深刻な問題で、冬の競技には、オリンピックシーズンになってようやく潤沢な強化予算が下りてくるわけです。
しかし、オリンピックサイクルで強化を考えた場合、いちばん大切なのは前のシーズンと、その前のシーズンです。なぜなら、オリンピックの翌年は強化戦略の見直しと世代交代、それからベテランは少しペースダウンするようなシーズンにあて、続く2シーズンで試行錯誤しながら強化を進め、4年目はそれまでに進めた準備をオリンピックに向けて仕上げていくといったサイクルになるからです。仕上げのシーズンにいくら強化予算をつぎ込んでも、大きな変化は期待できません。
逆に夏の場合、オリンピックの翌年度は冬にウェイトをおいた予算配分がなされますが、実質3シーズン分はオリンピックに向けた予算措置がなされ、それによる強化ができるわけです。この差は大きいと思います。
文科省のスポーツ振興基本計画では、「夏冬合わせて3.5%のメダル獲得」という政策目標を掲げているわけですので、なんとか夏と同じような流れで、できれば「4年サイクルを前提とした予算措置」を望みたいと思います。
■早急にプロジェクト発足へ=バンクーバー、ロンドン五輪−JOC
日本オリンピック委員会(JOC)は31日、東京都内で選手強化本部担当理事会を開き、2010年バンクーバー冬季五輪、12年ロンドン夏季五輪のメダル獲得に向けた対策プロジェクトを早急に発足させることを決めた。
JOCは北京五輪の約1年前に「北京対策プロジェクト」を発足させ、メダル獲得が有望な種目への重点支援を検討した。金メダル獲得数ランキングで5位以内を目指すロンドン五輪、低調だったトリノ五輪からの巻き返しを図るバンクーバー五輪に向け、プロジェクトをより早く始動させ、具体的な目標設定や資金面などの支援策を練る。(2008/10/31-21:22 時事通信社より抜粋)
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