この研修会、平成20年度第2回ということで、年に何回か開催されているようです。ウェブで調べてみたところ、少なくとも平成16年度には蒲生さんが講演しています。ですから、4〜5年は一貫指導についての研修会を開き続けていることになります。
さて、講演で冒頭に、「スポーツ振興基本計画を見たことがありますか?」という質問を投げたところ、手を挙げたのは、60数名中わずか2〜3名、次に「専門競技の競技者育成プログラムをご覧になったことはありますか?」の質問にも同じくらいの手しか挙がりませんでした。文科省の「競技者育成プログラム普及状況調査(平成20年)」の同様の質問と比べても、かなり低い割合でした。
実は、栃木県では平成13年という比較的早い段階で、「とちぎスポーツ振興プラン21」というスポーツ振興策を発表し、平成17年度からは県内の競技団体に対して「一貫指導マニュアル」の作成を要請しています。そして、平成18年度には20競技団体に、平成19年度には26団体、平成20年度は18団体に対して「一貫指導システム推進」事業を県として実施し、マニュアルの作成を促しています。
こうした状況にありながら、上記のような認知率というのは、どのように考えたらよいのでしょうか?
- 県連事務局は認知していても、現場の強化担当者に伝わっていない
- 本当は知っているのだが、違う名前がついているのでわからなかった
- 本当は知っているのだが、面倒なので手を挙げなかった
- そもそも競技団体が作っていなかった
今回、決して少なくない謝金をいただきました。また、多くの関係者が準備をし、参加者も平日の日中から足を運んで参加しています。こうした多くの労力をかけるのであれば、やはりそれなりの成果を上げなければなりません。
おそらく、これだけの年月と回数をかけて一貫指導の普及・促進を図っていてこのような状態なのであれば、もはやスクール形式の講演会という設えでは参加者を一貫指導へと動かす契機にはならないのではないかと感じました。なにか、現場の担当者が動き出したくなるようなヒントを与えたり、後押しをしたりするようなワークショップを開催してはどうかと思いながら、宇都宮を後にしました。
いずれにしても、全国のあらゆるところで一貫指導システムを広く実施するためには、多大な努力と工夫が必要なんだと考えさせられた一日でした。
(蛇足)
おかげで、このあと某所で開催されていた、タレント発掘関連の会議に「途中から出席します」と返事していたのに、すっかり忘れてスッポかしてしまいました。プロジェクトリーダーのWさん、本当に申しわけありません _(._.)_ 電車に乗りながら、タレント発掘事業の今後について深く悩んでいたということで、おゆるしください...
【その他の最新記事】
